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2019/09/16

【一悟一笑】 No.104 「 秋は月 」

「 秋は月 」

 前回・前々回と「お月様」の話題が続きましたので、さらにもう一回行きましょう!(笑)

 月を愛でる風習は、日本ではかなり昔からあったのでしょう!
小生の少しあいまいな記憶なのですが(笑)、たしかノーベル文学賞を日本人として初めて受賞された川端康成氏の記念講演は「美しい日本の私」であったと思います。「美しい」が「日本」と「私」のどちらを形容しているのか、と少し戸惑ったことがありましたが。。(微笑)

 その冒頭、二つの和歌で始まります。
一つは、道元禅師の「本来の面目」で、もう一つが明恵上人のお歌です。
「 春は花 夏ほととぎす 秋は月 
  冬雪さえて 冷(すず)しかりけり 」  道元禅師
「 雲を出でて 我にともなう 冬の月
  風や身にしむ 雪やつめたき 」   明恵上人
 どちらの和歌も西暦1200年頃のものですから、今から800年くらい前の作品になります。そして、どちらの和歌にも「月」が登場しています。

 やはり、「秋は月」なのですね! しかも、「本来の面目」とは、「当たり前の自然」(自分らしさ)=(本当の自分)ですから。。(微笑) これは、「気」ですよ! 「月の気」が一番映えるのが、秋なのです!!
 一方の明恵上人の和歌は、「日本人(明恵上人)のやさしさ」が表現されています。
とても寒い冬の晩に、明恵上人が用事で寺から外へ出られて、別の僧堂(建物)へ移動するときに、お月様が雲から出てきて、ずっと私について来て足元を照らしてくれていた。上人は、自分が風や雪でとても寒く感じられたので、お月様に「風が身に沁みませんか? 雪が寒くありませんか?」と心配されているのです。。

 この意味を知ったときに、その「やさしさ」(感性)に、ものすごく感動したことを覚えています。。

 「秋」は、「芸術の秋」も似合いますね。
「感情を豊か」にしたいものです!! それも、「秋の気」(特に月の気)のお陰なのです!

 ちなみに、今日は「月曜日」で「月」がありました!(笑)
英語でも、「月曜日」は「Monday」←「Moonday」で「月」ですね!

 皆様に、「ツキ」がありますように!!(微笑)

 今日は、ここまで。
それでは、また。ごきげんよう!

 追伸
この「気のエッセー」は、9月16日(月)に打ち込みましたが、登録忘れで、更新が一日ずれてしまいました。。
謹んで、お詫び申し上げます。。