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2020/04/12

【一悟一笑】 No.198 「 思い込み 」

「 思い込み 」

 今、話題となっている小説『ペスト』(アルベール・カミュ著)が昨日、NHKのEテレで紹介されていました。
2年前の番組の『 100分 DE 名著 ペスト』の再放送だったのですが、その作品を読んでいなかったので見てみました。

 いや小生、間違った思い込みの数々でした、、。

 まず、この作品が1947年の著作であったこと。「ペスト」はたしか中世に流行した伝染病と記憶していましたから、もっと古い作品だと思っていました、。そして、作者のカミュは「ペスト」を通して、実は「第二次世界大戦」の不条理を説きたかったことも知りました。さらに小生、カミュはフランス人セレブだと思っていたのですが、実は祖父の代でフランスから植民地の北アフリカ、アルジェリアに渡ってきた農場従事者で決して裕福ではなかったそうです。そして、カミュが2歳の時に父親を戦争で亡くし、一家は大変貧しい暮らしを余儀なくされたそうで、家には1冊の本もなく、家族の中には、文字が読めなかった人もあったそうです!!(自分の思い込みの多さにガッカリ!笑)

 そのような状態なのに、その家族からノーベル賞作家が生まれたのも不思議でした!(微笑)
それは、学校の先生が彼の才能を見抜いて、奨学金での進学を勧めたらしいのです!(笑顔)

 番組で印象に残ったのは、こういった大災害や戦争などを通して初めて人間は、「人間とは?」とか「人生とは?」ということを真剣に考えるものである!ということです。
 そして人間は、どんな状況にも対応する強さがある反面「慣れ」も生ずるといい、「絶望にも慣れる」という言葉は衝撃的でした!
 作品中の小役人グランは、普通の一般市民ですが「自分のできること」を誠実に行い、自分の職務を果たしていく態度は立派でした!
「誠実さ」と「連帯」が、本当の「人間である」ことへの条件のように思えました。もちろん、「健康第一」ともありました!(微笑)

 ちなみに、最近あまりテレビで見かけないタレントの「セイン・カミュ」は、ノーベル賞作家「アルベール・カミュ」のお兄さんのお孫さんだそうです!(ニッコリ!)

 今日は、ここまで。
それでは、また。ごきげんよう!