かなっぺ横浜・川崎版
  • メニュー

かなっぺ横浜・川崎版

  • 検索

ピックアップニュース

2022/05/03

【一悟一笑】 No.381 「 旅は道連れ、世は情け 」 G.W. 増刊号

「 旅は道連れ、世は情け 」

 先週末から今週にかけての4月29日~5月8日までは、新型コロナウィルスの感染拡大後、初めての行動制限のない大型連休となりました。(微笑)
今日(5月3日)のお昼のテレビニュースは、高速道路の下り線の激しい渋滞を報道していました。
午前11時、東名高速が秦野中井インターを先頭に44キロ、東北道は羽生パーキングエリアを先頭に43キロ、また関越道も中央道も同じく35キロの渋滞だったそうです、。

 3年ぶりにようやく、本来の渋滞の長さに近づいてきましたね、。喜んでいる場合ではありませんが、。(笑)
でも、多くの方々はまだきっと、「?」が頭をよぎったのではないでしょうか、。(微笑)

 小生も、基本GW(今はゴールデンウィークとは言わないらしいですね。「大型連休」と呼ぶそうです、。)は、出掛けない様にしています。どこに行っても、混雑していますしね!

 ところが、先日の4月30日(土)は違いました。
その日は、久々のウチの休日の土曜日でした!(微笑)
午後は用事がありましたので、午前中はゆっくり読書でもできるかな、と楽しみにしておりましたが、。

 朝9時頃、ウチのレオナ先生が
「あの~、今日富士山を見に行きたいんですけれど、、。」
と申してきました。
小生、
「急ですね、、。」と一言。
しかし、もう10時過ぎには2人は家の玄関を後にしています。いつもなら車で行きますが、いくらなんでも今回は電車でしょ!(笑)
11時に「横浜駅」、12時には「八王子駅」に到着します。(微笑)
ここで「かいじ」という特急に乗り換えるのですが、もちろん特急券も指定席券も手にありません、。ホームに特急券の発券機があって並びましたが、3組待ち、。特急が来るまでの時間は、あと1分しかありません、。
「買えないかも、。」と思っていると、駅の構内放送で
「かいじ19号は、車内点検のため、3~4分遅れて到着します。」とのこと。
ぎりぎり、切符を手に車内に入って、空席のところに座れました。でも、ほぼ満席でした。

 いつもは車なのに、特急に乗るなんて何年振りだろう?と感慨深く景色を眺めていました。
電車は、すぐに山梨県内に入り、山の新緑と流れる川の水の何とキレイなこと!「やはり、日本の自然は美しいな~!」と感動していました。
約1時間で「石和温泉駅」に到着します。
でも、実は目的地の「展望台」は、その駅前からバスを乗り継いで、正味1時間30分は掛かるのです。
その時もうすでに、時計の針は13時を回っていましたから、目的地への到着は15時をとっくに過ぎてしまうでしょう、。
ちなみに、次のバスは1時間以上も待たなければ来ないことをそこで知ります、。
 ちょうどその時、駅前ロータリーに1台のタクシーが入ってきたのです。取りあえず、
「FUJIYAMAツインテラスまで、何分くらいで行きますか?」と訊きます。
年配のタクシー運転手は、驚くことにその展望台の存在を知らなかったのです、。

 スマホでその展望台のホームページを見ていただくと
「50分くらいかかるね~。」と一言。
こちらが「料金はいくらくらいですか?」と尋ねますと
「7,000~8,000円位だね」とおっしゃる。
後ろの方を振り向くと、もう3~4人並んでいるではありませんか、。
他のタクシーも全然乗り場に入って来ないし、その車に乗ることに決めました。(微笑)

 年配の運転士さんでしたが、長距離に気を良くされたのか、愛想も良く、結構飛ばしてくれました!(笑)
結局、タクシーもその展望台までは行けずに、バスの乗り換え場所の道の駅みたいなところで降ろされました。
到着時間、13時40分、料金6,050円。(笑)
次のバスの待ち時間までは、約30分あります。
展望台のあるテラスに、レストランがあるのかどうかもわからないので、そこの古い小さな道の駅のようなところでお昼のカレーライスを戴きました、。なんと1杯、450円。(笑)
本当は、その展望テラスでちょっとオシャレなランチを食べたかったのですが、、。(微笑)

 食後少し近くを散策して、すぐ横のバス停からバスに乗ること25分。
ようやく、待望の富士山の絶景ポイント「FUJIYAMAツインテラス」に到着します。
たしかに、ツインですから二つのテラスがありました!(微笑)
しかし、ただそれのみ。(笑)
私たちが勝手に思い描いていた「レストラン」も「カフェ」もございませんでした!(笑)

 しかも、その日は晴れていたのですが、「富士山」はすっぽりと雲にお隠れになっていました、。
眼前には、「河口湖」と「山中湖」が眺望できて、雄大な景色には違いないのですが、やはり主役の「富士山」がお出ましになっておられませんと、、。

 あまりに急な思い付きだったので、きっと「富士山」もご準備が出来なかったのでしょう!(笑)

 帰りも、道の駅のような場所まではスグにバスに乗れた(15時10分発)のですが、乗り換えのバス(道の駅の近くから)はまたもや1時間半待ちとのこと、。(微笑)
そこで、タクシーを呼んでもらい30分くらい待ってタクシーが到着します、。結局、「石和温泉駅」には17時過ぎにたどり着きました。駅前に温泉の「足湯」が出来るスペースがあったのですが、そこにも入らずに駅のホームへと直行します。(微笑)

 家路に着いたのは20時30分で、それからの夕食となりました、。

 「石和温泉駅」まで行って、足湯にも入れないなんて、、。
それにしても「富士山」を見たくて行ったのに、肝腎の主役の「富士山」が現れて下さらなくて、、。

 夜、床に着いて一日を振り返ってみました。
恥ずかしながら、小生の調心法でもあります。ご参考になりますか、?!(微笑)

 そういえば、行きの相鉄線の中で若いカップルが、私たちに席を譲ってくれたな~。
考え方によっては、「年寄り扱いしないで、!」となる方もいらっしゃるかも知れませんが、その時、私たちは素直に「ありがとう!」と言って、若い人たちのやさしい気持ちに感謝したのでした。その時、その場が、よい「気」に包まれたことは言うまでもありません。
「八王子駅」のホームで、特急券の発券の仕方に手間取っている私たちに丁寧に教えてくれた少し恰幅の良い若い駅員さん。
その方、一所懸命に教えてくれていたので、隣りのホームに入って来る電車のアナウンスを忘れてしまったようでした。きっと、いい人なのですね~!(微笑)
行きの終着のバス停から「テラス」まで10分程、階段を登ったのですが、その途中で観た満開の「山桜」(深山の桜)の何と可憐な美しさ。
テラスから下のバス停に戻った時、レオナ先生が忘れたカメラのカバーを一所懸命に走って持ってきて下さった中高年のご夫妻の好意。レオナ先生とも普段はなかなか出来ないちょっと深い話し、など良きことを思い出していました。

 結局、「旅」は目的(地)だけが重要なのではなく、その途中の自然の景色・出来事(ハプニングも含めて)・人とのあたたかい交流・驚きの発見など多くの大切な要素があることを久しぶりの電車の旅で、再認識しました。(笑顔)

 「旅は道連れ、世は情け」
「旅は、その道中に楽しみがある!」
一日の終わり、そんなことに思いを巡らせて、夢路に着きました。(ニッコリ!)

 今日は、ここまで。
それでは、また。ごきげんよう!

 G.W.増刊号とはいえ、長過ぎましたね!(ごめんなさい、!)