JR鶴見線に、出られない駅があるって知っていましたか?
鶴見線の終点のひとつ、「海芝浦駅」はひとたび足を踏み入れると改札から先へは出られない不思議な駅なんです。
ホームを降りると、そこは海。海の上にいるような錯覚を起こします。
他の交通手段ではたどり着けない上、「行き止まり」の特異性とホームの景観から
鉄道ファンの間でも「秘境駅」として知られるこの駅。
ホームに降りるとまるで、海の上にいるかのように一面に広がる京浜運河。
対岸の京浜工業地帯や横浜ベイブリッジを一望できるなど景観抜群なのに、駅の外は私有地となる為、
関係者以外立ち入ることができないのでした。
切符やSuicaでなく、社員証がないと改札が抜けられないというわけなのですね。
小さいけど綺麗に整備された海芝公園。開園時間9:00~20:30
駅から出ることはできませんが、隣接する海芝公園には入れます。
日中は2時間おきの運転で、土日祝日は更に本数も減りますので、景色に見とれて、乗り過ごさないよう、
気を付けて下さいね。
海芝公園からの景色。一息つくには抜群の景観です。
夕暮れ時のホームからの景観は秘境度が増します。
<ひとくちMEMO>
都心でできる「秘境駅」体験は、そのスタートから少し異質です。
改札を通って鶴見線乗車口へ向かうと、あれ?同じ線内なのに、また改札が。
改札内の改札「中間改札」は、在来線ではあまり見られないそうです。
不思議な旅は改札から始まっているのです。
鶴見線乗車目前の中間改札。これも不思議な風景です。