港の見える丘公園の向かい側、石垣に囲まれた小高い丘の上に「横浜地方気象台」が建っています。
1927年に完成し、今日に至るまで気象観測や防災情報の発表などを行ってきました。
建物は庁舎と観測施設とに分かれており、直線や幾何学模様といったアールデコ調の装飾が特徴の、
横浜らしいモダンな造りになっています。
横浜地方気象台の建物外観です。右側の建物が昭和2年に建てられたました。左側は現代風の新館です
平日、庁舎は一般公開しています。
建物内は暖かみがあってエレガントなつくりになっており、どこか懐かしい雰囲気に包まれています。
階段の手すりや旧応接室の照明も改修工事の際に復元され、建設当初の趣を残しています。
玄関ホールにある大きなノッポの古時計です。今はもう動きません。
阿部式時計と言って今では山形市とここの2台しか残っていないとの事です
照明器具のデザインが美しい部屋。貴重な展示物や歴史が分かります
2階から見た階段。レトロ調が映画のシーンに出てきそうですね
観測施設も、1週間前までに申し込みをすれば見学することができます。
建物内はどのような構造になっているのか、そしてどのように気象観測をしているのか、職員の方が
丁寧に説明してくれますよ。
特に、観測施設の見学では、普段はなかなか見られない地下室の地震の観測装置や、屋上にある風向・
風速観測装置を見ることができ、それらのひとつひとつが私たちの生活に深く関わっているものであると
感じられるでしょう。
横浜地方気象台では新しい発見がたくさんできるので、ぜひ見学に行ってみてくださいね。
雨や雪、湿度などを測る測定機械です
測定器のそばに猫ちゃんが居ました。「明日の天気は晴れるかにゃー」
<ひとくちMEMO>
横浜地方気象台では、桜の開花時期や紅葉の見頃、アブラゼミやウグイスの鳴き声を初めて聞いた日などの
データの集計も行っています。
敷地内には、神奈川県の桜の開花を判定する基準木となっているソメイヨシノがありますよ。
桜の開花時期が近づいてきたら、散策もかねて観測してみるのもおもしろいかもしれません。
桜の開花の基準になる敷地内にあるソメイヨシノです
気象庁にキャラクターが居たのですね。名前は「はれるん」です