川崎市の中部を縦横に流れる「ニヶ領用水」。
小学校の社会で子供たちが学ぶこともあり、川崎にお住まいの方なら一度は耳にしたことがあると思います。
特に、二ヶ領用水久地円筒分水は有名で、春には桜を見に市民が集まります。
その名前は、江戸時代に川崎領と稲毛領の2つの領にまたがって流れていたことに由来し、神奈川県下でも最も
古い人工用水の一つです。
国の登録有形文化財にもなった二ヶ領用水久地円筒分水
このニヶ領用水と多摩川の情報の発信基地が宿河原にある「ニヶ領せせらぎ館」です。
ニヶ領用水の取水堰の一つ、ニヶ領宿河原堰のたもとにある建物で、多摩川の歴史や環境、文化などを
学ぶことができます。
ニヶ領せせらぎ館の外観です。サイクリングの途中休憩で寄られる方が結構いらっしゃいました
また、「ニヶ領せせらぎ館」では、週末には様々なイベントを開催。
なかでも、毎年夏に開催される、ライフジャケットを着て川流れを楽しむイベント「河童の川流れ」は人気です。
また、今年で10回目を迎える、エコな材料でいかだを作って川下りを楽しむイベント
「エコ★カップいかだ下り」は毎年アイデア満載のいかだが登場し盛り上がります。
館内には多摩川に関する情報が充実。イベントや学べる情報も色々、子ども向けの面白いものがありましたよ
河童の川流れの体験案内チラシ
エコ★カップいかだ下りのチラシ(8月5日に開催)
夏休み期間中にはその他にも様々なイベント盛りだくさんの「夏休み体験教室」も随時開催されているので、
夏休みの思い出作りに足を運んでみてはいかがでしょうか?
<ひとくちMEMO>
ニヶ領せせらぎ館の目の前にちょっと目を引く水門みたいな建造物は、
ニヶ領宿河原堰(にかりょうしゅくがわらぜき)と言います。
洪水を防ぐために多摩川の流れを緩やかにする重要な施設です。
江戸時代の竹製の堰から始まり、1949年にはコンクリート製に改築、そして今に至るそうです。(1999年に完成)
こちらがニヶ領宿河原堰。2010年土木学会デザイン賞 最優秀賞を受賞だそうです
ニヶ領せせらぎ館周辺はとても風景が良いので写生する人も。多摩川沿いの芝生でピクニックも気持ちよいです。