私たち人間が生きていく上で絶対に欠かせない「水」。しかし、現代では蛇口をひねるだけで当たり前のように手に入るので、その大切さを忘れてしまいがちです。
そんな水の大切さを思い出させてくれるのが「横浜水道記念館」です。水について考えるきっかけになるかもしれないので、親子で足を運んでみてはいかがでしょうか?
「横浜水道記念館」の1階では、横浜市の水の歴史が資料と展示で分かりやすく解説されています。埋め立て地故に真水が貴重だった横浜が、失敗を繰り返しながら水道を敷設するに至るまでの苦難の軌跡は、今との対比が鮮やかで新鮮な驚きを感じられるはずです。
ひしゃく 1杯の水が貴重だった時代があるなんて、今を基準に考えると信じられないですね。
2階で展示されているのは現在の水を取り巻く環境です。飲み水を作るための水の循環や浄水場の仕組みのほか、災害に備えた対策なども解説されています。別館に当たる「水道技術資料館」では、水道技術の歴史を紹介。水道技術の移り変わりを通して、現代の水道の仕組みを学ぶことができます。
モダンな造りの記念館。夏には手前の噴水池が「水の遊び場」としてオープンされます。
横浜は元は海だったため、真水の出る井戸は貴重でした。昔の人は水を得るために井戸に並んだり、水売りから買ったりと大変でした。
「水道技術資料館」先人たちの苦労とたゆまない努力を感じることができます。
展望台からの眺望。眼下に広がる浄水施設とグラウンドが美しいです。
<ひとくちMEMO>
「横浜水道記念館」の立地は、横浜市のほぼ中央の高台。そのため4階の展望台からの展望は圧巻です。
晴れていれば、スカイツリーや宮ヶ瀬ダムまで望めます。
蛇口を回せば当たり前のように出る水。大切にしたいですね。