【一悟一笑】 No.164 「 つま先立つ者は立たず 」
「 つま先立つ者は立たず、跨(また)ぐ者は行かず 」
昔、武術を習いに来ていた20代の青年のことです。
その彼が仕事の出張で、半年ほどケイ古を休んだことがありました。その間、まったく武術は出来なかったそうですが、半年ぶりにお手合せすると、何とすごく上達されていました。技も腰もしっかり決まっているし、姿勢も良くなり、動きにもキレがありました!(微笑)
「すごく、上達しましたね!」と小生が話しかけると、
「そうですか?」と不思議そうな顔をされていました。
全然、ケイ古していなかったのに、、。??
当時は、小生も不思議でしたが、もちろん今ではハッキリとその理由が分かりますよ!(笑)
それは、「人間が成長」したのですね!
よく、「他人の釜の飯を食う」とか「若い時の苦労は買ってでもせよ」とか言いますが、そこでいろいろなことを学ぶからです!(微笑)
「可愛い子には旅をさせよ」も同じ意味ですね!
昨日、武術「元気功」のケイ古にいらした方の場合は、逆バージョンです、。ずっと普段通りに通われています。小生が、
「最近、技が決まってきて、すごく上手になりましたね!」と話すと、
「・・・。もう16年やっているからかな、、?」とやはり不思議そうな顔をしていました。
『老子』に「つま先立つ者は立たず、跨(また)ぐ者は行かず」とあります。
無理して背伸びしたり、焦ったり急いだりすることが、修行の邪魔になるのですね!(微笑)
日日をコツコツ真面目に精一杯生きていると、ある時、技でも精神面でも、グ~ンとのびる時期があるのですね、、。(ニコッ!)
今日は、ここまで。
それでは、また。ごきげんよう!