【一悟一笑】 No.439「 わたしたちの老子 」⑮
「 わたしたちの老子 」⑮
1月2日の皇居「新年一般参賀」が、3年ぶりに執り行われまして、本当に良かったですね!
小生も平成に入ってから、ずっと皇居の「新年一般参賀」と「天皇誕生日一般参賀」には、皇居の宮殿の東庭まで伺っていました。ただ、平成最後の「一般参賀」の時に3時間以上同じ場所で待たされ立ち続けたことがあったので、それからは、自宅で静かに遥拝させて戴いておりますし、もっともこのコロナ禍ではその機会もなかったですね。
「 天下の不幸をわが身に負う者が、天下の王となる 」 『 老 子 』第78章
【 訳 】「 国民の不幸・苦しみ・悲しみをわが身、一身に受ける者が天下の王となる 」
初めてこの文章に触れた50年ほど昔に、「 本物の王とは厳しいものだな~」ということと「 そんな方がこの世の中におられるのだろうか?」という疑念が湧きました。
その後、今から30数年ほど前に、小生はご縁があって神道の師と巡り合うわけですが、その師からこんなことを伺いました。
「 いいですか!皆さんは、1月元旦の朝5時頃は、ぐっすりお休みになられているでしょうけれど、陛下は元旦の朝5時半に暖房も効いていないお部屋で『 四方拝 』という宮中儀式を執り行われていらっしゃいます。しかも、この宮中祭祀は代わりの者が行うことは許されず、陛下ご自身が行っていらっしゃるのです!」
そして、神道の師はこう続けられました。
「 その祈りの内容は驚くなかれ、国民の痛み・苦しみは、まず私(陛下)の身体を通してからにしてください、ということです。」
いや~、驚きました!
そんな方がいらっしゃるのかしら?と思っていた小生の母国、日本の天皇陛下が、毎年新年の元旦の夜明けに国民のためにお祈りされていたのです。(微笑)
そのお話しをされている時、師の眼には光るものがありました。(微笑)
良き国に生まれた幸せを今、実感しております!(ニッコリ!)
今日はここまで。
それでは、また。ごきげんよう!