【一悟一笑】No.536 「 わたしたちの老子 」(36)
「 わたしたちの老子 」(36)
昨日の日曜日、お昼前にたまたまテレビをつけたら、NHKのEテレになっていて、将棋NHK杯の対局が行われていました。
いつもなら、ニュース番組にチャンネルを変えるのですが、対局者の名前を見てそのまま観戦しました。(微笑)
それは、その対局者が羽生九段と豊島九段だったからです!
今は、藤井聡太八冠が一世を風靡していますが、30年前に羽生九段が将棋の七冠を制覇して、それからしばらくは羽生一強の時代が続きました。一方の豊島九段も数年前までは、名人や竜王などのタイトルを保持して、やはり三冠を制覇した時期がありました。
いづれにしても、お二人とも将棋界の超トップ棋士なのです!
何で小生が将棋に少し詳しいかというと、叔父の影響があります。
その叔父は、もうすでに他界されていますが、10年くらい前までは神奈川県川崎市の将棋連盟の会長をしていて、たしかアマ6段だったはずです。その影響で、小生も学生時代に少しハマった時期があって、今でも将棋には少し郷愁があります、。(微笑)
おっと、『 老子 』のことを忘れるところでした、。(笑)
「 立派な武士は、強がらない。勝つことの名人は、やたらとけんか腰にならない。 」 『 老子 』第68章
NHK杯将棋トーナメントのお二人の対局は、ものすごい熱戦で、解説者が「 この対局はまだ2回戦なのですが、これが決勝戦といってもよいくらいの名局です!」、なんておっしゃっていて、途中、解説者が、
「 あっ、羽生九段の手が震え始めました。もう、これは勝ちに入っていますね!」
と、言われたのです。(微笑)
実際、AIの予想通り、羽生九段が一手違いで勝利しました。今は、AI予想もテレビ将棋で報道されている時代なのですね、。
あとから、解説者の方が補足説明されていましたが、
「 羽生九段は、勝ちが見えてくると脳が興奮されるのか、手が震え出します。」
ということでした。
実際、小生がその羽生九段を観ていると、こちらがハラハラするほど、手が震えて、汗をかいてオロオロしているみたいに見えて、何か弱者のような、子供のような感じさえしました。
でも、これが『 老子 』のいう「 立派な武士は、強がらない!」ということなのですね!(微笑)
まさに、『 老子 』は、「柔弱の教え」なのです!(ニッコリ!)
今日は、ここまで。
それでは、また。ごきげんよう!