【一悟一笑】No.603 「 呼吸の意味 」
「 呼吸の意味 」
数日前、NHKのテレビ番組「 100カメ 」を見ました。
タイトルは、『 富士山、”日本一愛される山”を支える人たち 』でした。(微笑)
国内外から多くの人が訪れる富士山に、100台の固定カメラを設置して、登山客を受け入れる舞台裏と山好きのスタッフたちの日常を観察する番組でした。
圧倒的な人気と知名度を誇る富士山ですが、一方で”厳しい山”でもあるのです。変わりやすい天気、薄い空気で、高山病や低体温症になる危険も含んでいます。
その富士山の8合目(標高3250メートル)で、日本一高い”雲の上の診療所”で登山者の健康を守る女性山岳医の大城和恵さんのお話しは興味深かったです!(微笑)
それは、こんなお話しでした。
「 高山病になりそうなときは、指を立てて口から30センチくらい離して、それをローソクに見立て、ローソクの火を3秒で消すような感じで吐くことが良い 」
と、おっしゃっていました。
この方法は、まるで気功の呼吸法のようですね。(微笑)
その呼吸の仕方が良い理由として、
「 高山病にかかりそうなときは、皆さん息苦しくなるので息を吸おう吸おうとします。
実は、これは逆効果で、反対に息を吐いた方が血液の酸素濃度が上がります。 」
と、説明されていました。
そして、一番感心したのは、
「 呼吸で吸うときは、酸素が肺に送り込まれるのですが、息を吐くときに、血液の中に酸素が溶けてゆく(入っていく)のです。」
のフレーズです。(微笑)
気功での呼吸法も「吐く」ことを最優先している意味を再認識しました。
気功法でもそうですね。
動作しているときが、身体の疲れや老廃物を、こころのストレスやわだかまりを体外に出す準備をしていて、休むときに初めて、身体から邪気・濁気が解放されてゆくのです。
まさに、すべて「 陰 陽 」ですね!(ニッコリ!)
今日は、ここまで。
それでは、また。ごきげんよう!