【一悟一笑】 No.424 「 善 意 の 眼(まなこ)で 」
「 善 意 の 眼(まなこ)で 」
もう40年以上も前の話です。
小生が気功の指導でアメリカに3週間ほど行っていたことがありました。
ニューヨーク在住の日本人ご夫妻のお宅のクリスマスパーティに招かれて、気功を披露していたときのことです。
少し遅れて、商社マンの方 数人が慌ただしく駆け込むようにパーティに参加されてきました。その皆さんが仰ることは、異口同音に「大平総理はタフだ!あんな真似は我々にもできない!」というものでした。
時の総理大臣、大平正芳氏が訪米されていて、公式行事や民間団体などの歓迎会や交流会など、分刻みのハードスケジュールにバリバリの商社マンですら驚かれていたのを今でも覚えております。大平総理といえば、あの「あ~う~」と「鈍牛」のあだ名で有名でしたが、実はとても博学の読書家で努力家、バイタリティ溢れる政治家であったようです!(微笑)
小生はそのことに感動してから、大変な任務を背負われている方に対して、余程のことがない限り、批判や悪口は言うまい、と決心致しました。(微笑)
今は、顔が見えない、名前を名乗らなくても、言いたいことがネットで書き込める時代となりましたが、果たしてそれがよいことなのか、。昔は「我こそは○○である」とか、「名を名乗れ!」とか、卑怯な真似をすることを恥じていましたね。
マスコミですら、悪意が読み取れる記事もたまに見掛けます、。
先日、気功クラスのHさんから、その方の菩提寺(横浜市戸塚区)の「事報」(お寺の会報)を戴きました。
そのお寺さんのご住職(禅宗の世界では有名な 故 松原泰道老師のお孫さんです)の言葉には、こう書かれていました。
『 人生一度きり、時間を巻き戻すことはできません。「近頃の若い者は!」と愚痴を言う前に、善意の眼(まなこ)でじっくり観察して、こころを平穏に、上手に年をとっていきたいものです。 』
小生、この『 善意の眼(まなこ)で 』という言葉にシビれました!(ニッコリ!)
今日は、ここまで。
それでは、また。ごきげんよう!