【一悟一笑】No.548 「 わたしたちの老子 」(38)
「 わたしたちの老子 」(38)
イスラエルとハマスの軍事衝突は、先日の数日間の停戦後も続いています、。
また、ロシアのウクライナへの軍事侵攻もまもなく3年目を迎えようとしています、。
どうして、戦争はなくならないのでしょうか、??
人類は、戦争の惨禍(さんか)を充分に知っているはずなのに、。
皆さんは、『 老子 』に「 兵法 」の章があるのをご存じでしょうか?
「 戦(いくさ)は、仕掛けてはならぬ。
相手の仕掛けを待て、進んで戦うより、退いて守れ。
( 中略 ) 敵を侮(あなど)ること、これほど大きな過誤はない。
敵を侮り、進んで戦を仕掛ける者は、すでに『 道 』を失っている。」 『 老子 』第69章
『 老子 』といったら、一般的には「 自然 」や「 徳 」の大切さを説いている、というイメージがありますが、上記のような「 兵法の極意 」もあるのです。
この世の中は、現在でも残念ながら、「平和主義」であればそれで大丈夫、という単純な図式にはなっていないようです、。むかしは、お坊さんですら外出する時には、鉄扇という護身用の武器を持って歩かれていたのです。
小生も、「元気功」という武術・護身術を、会員さんと稽古しています。
「武術」の「武」という漢字は、本来、「戈(ほこ)」を「収(止)める」という意味だそうで、
以前にもお書きしましたように、
① 危険な場所には近づかない。
② 相手の攻撃をかわして、逃げる。
③ 相手の攻撃からどうしても逃げられない場合、いざとなったら、一撃を加える。
と、いうことを武術・護身術から学ばせていただきました。(微笑)
これらはまさに、『 老子 』の「兵法の極意」に合致しますね!(ニッコリ!)
今日は、ここまで。
それでは、また。ごきげんよう!